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『ダンガンロンパ』と『バトル・ロワイアル』

ダンガンロンパV3』の最終チャプターは、制作スタッフと対話しているような気分になるほどメタメタしい。

「こんな悪趣味なゲームに夢中になってんじゃねーよ!でも、このゲームを通じてユーザーの心に何か残せたなら本望だ」

自分はこんな感じに受け止めました。

クリア後いろいろ考えて、バトル・ロワイアル騒動を思い出しました。

 

「中学生が無人島で殺し合いを強要される」という内容の小説が実写映画化されたやつ。

極東の全体主義国家「大東亜共和国」では、全国の中学3年生のクラスから毎年50クラスを無作為に選び出し、「プログラム」と称する殺人ゲームを実施していた。プログラムに選ばれた生徒たちはゲームのために確保されたエリアに集団で送り込まれ、生き残りが一人になるまで殺し合いを続けることを強要されるのだった。

西暦1997年、香川県城岩町立城岩中学3年B組がプログラムの対象に選ばれた。クラスの42人は修学旅行のバスの中で眠らされ、ゲームの舞台となる島「沖木島」へ送り込まれた。生徒たちの中には、ゲームへの参加を止めるよう働きかけようとする者、状況に絶望して自殺する者、仲間を募って協同で防衛を試みる者なども現れたが、状況を受け入れてクラスメートたちの殺戮に走る生徒もおり、生存者は刻一刻と減っていく。

バトル・ロワイアル - Wikipedia


バトル・ロワイアル(予告編)

「皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます。」ビートたけしかっこいいね。別の予告を見たら、藤原竜也はこの頃からプルプルしてました。

映画が公開された2000年、凶悪な少年犯罪の多発から「キレる17歳」が社会的ブームになっていて、テレビでは連日「この映画を中学生に見せてはマズい!」みたいな報道がされていた記憶があります。

結果『バトル・ロワイアル』はR15+に指定され、15歳未満(15歳でも中学生はNG)は鑑賞できませんでした。

当時、グロ小説読んじゃう自分かっけー病にかかっていたので小説を読みました。最初はグロ描写にドキドキしていましたが、だんだん登場人物たちに感情移入して読むのがつらくなっていきました。

「お互い殺し合いをたくない」と2人で海に身を投げるカップル、自分の位置がバレるリスクを冒して「こんな殺し合いはやめよう」と放送で呼びかける女子生徒、それでもとまらない殺し合い。死んでいくクラスメイトたちを見て追いつめられていく主人公。

グロ描写よりも重い心理描写にやられて、途中で読むのをやめちゃいました。主人公とヒロインが島を脱出して終わるのですが、2人は指名手配されてしまいとてもバッドエンド。映画はレンタルで観ました。小説版の方がしんどかったかなあ。

 

ダンガンロンパ』も脱出不可能な状況下で殺し合いを強要されるという話です。

ゲームという媒体上、登場人物の姿・表情や声色などを想像する労力が小説より少ないですね。キャラクターデザインもポップでかっこかわいいし、ギャグが多めでコミカルだったり。

殺人は起きるし処刑は残酷だし、残されたキャラクターは追いつめられていく。演出がしっかりしていて、プレイする自分もしんどくなっていきます。それでもダンガンロンパが好きなのは、必ず最後に黒幕を倒すカタルシスがあるから。

『V3』は最後のカタルシスが弱いし、制作スタッフから説教を食らっている気分になります。今までのダンガンロンパらしさを求めているファンが怒るのは当然です。自分もモヤモヤしました。

でも、こんなに感情をゆさぶられるってことは、制作スタッフのメッセージが図星だったからなのかな?と思ってしまうのです。

 発売前に公式サイトを見ながら「今回は誰が最初に死ぬかな?殺し方やおしおきはグロいかな~『2』はマイルドになっちゃったからな~」とか考えていました。

バトル・ロワイアル』の小説を読んでいたときは登場人物たちの行動や心境に心を痛めていたのに。作品のキャラクターと一緒に泣いたり笑ったりする素直な自分がいつの間にかいなくなっていたんじゃないかと。(小説がゲームより上とかそういう意図ではないです)

制作スタッフは「自分たちで生み出したキャラクターを惨たらしく殺す」を何回も繰り返してて、ユーザーからの要求はどんどん上がって…そら疲れるわ。

ダンガンロンパシリーズは『V3』で終わってもいいし、スピンオフとかで続いてもいいと思う。

ってすぐ続編でたらおもしろいね。

 

バトル・ロワイアル

バトル・ロワイアル