映画『ベルリン・天使の詩』感想

ベルリン・天使の詩』を観た感想。
1987年公開のフランス・西ドイツ合作作品。監督はヴィム・ヴェンダース

ベルリン・天使の詩(プレビュー)

あらすじ

天使ダミエルの耳には、様々な人々の心の呟きが飛び込んでくる。フラリと下界に降りて世界をめぐる彼は、空中ブランコを練習中のマリオンを見そめる。彼女の“愛したい”という呟きにどぎまぎするダミエル……。マリオン一座は今宵の公演を最後に解散を決めた。ライブ・ハウスで踊る彼女にそっと触れるダミエル。人間に恋すると天使は死ぬというのに……。そこへ、撮影のためベルリンを訪れていたP・フォーク(本人役で出演)が、見えない彼にしきりに語りかける。彼もかつては天使だったのだ……。
ベルリン・天使の詩 - 作品 - Yahoo!映画

天使ダミエルは人間たちの生活を見守るのが仕事。人間に天使は見えないし、天使は物理的な干渉もほぼできない。天使は人々の暮らしの様子や心の声を記録する存在。
ダミエルは天使としての生き方にうんざりぎみ。同時に「今」に生きる人間に憧れを抱いている。
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ある日、サーカスのブランコ乗り・マリオンに強く惹かれる。
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逆境のなかでも生きることへの希望を強く持っている女性。愛され、愛し合う男性を求めている。
ダミエルは親友・カシエルに胸の内を語る。もう傍観者はいやだ。天上で眺めながら得た知識を生かして自分の歴史をつくりたい。
元天使のピーター・フォークは見えないダミエルに語る。コーヒーを飲んだり、絵を描いたり、人間の生活は素敵なことがたくさんある。君も「こちら」にくればいいのに!
ダミエルはついに天使から人間になる。世界が美しく彩られる。天使のとき着ていた鎧を売っておしゃれな服を買う。
人間としてピーター・フォークと対面。「これからは自分で何もかも発見するんだ。楽しいよ!」と助言をもらう。
ダミエルとマリオンは、何かに導かれるようにライブハウスで出会う。ついに2人は結ばれたのだ。

灰色の世界

天使の視点はモノクロ、人間の視点はカラーで区別されています。劇中の「人々の心の叫び」ってぼやきとか苦悩が多いです。モノクロ画面も相まって見てる方も陰鬱な気分になります。
ダミエルが人間になると世界に色が満ちていきます。通行人に「これは赤?あれは青?オレンジ?」と色について質問しまくるシーンが印象的です。黒いコートからカラフルなセーターに着替えてはしゃぐダミエル、ほほえましい。
天使時代のダミエルは表情の変化がほとんどありませんでした。子供と目が合うとわずかに微笑むくらい。カシエルも同様。
「気分が落ちていると世界が灰色に見える」ってたまに耳にします。永遠の時を生きる天使は、変わらない日常に辟易して、そんな自分の気持ちも忘れてしまったのか。
ダミエルはそんな状況を自分の意志で打破した、とても人間らしいキャラクターだと思います。

戦勝記念塔

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劇中に出てくる印象的な女神像。ベルリンにある戦勝記念塔だそうです。
ベルリンの街が一望できる有名な観光地で観光客が多いとか。一度行ってみたいですね。お金ないね。

リメイク・続編

リメイク作品に『シティ・オブ・エンジェル』(98年米)、続編に『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』(93年独)があります。
続編はダミエルの親友・カシエルが主人公だとか。気になります。
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生真面目な天使カシエル。人間に憧れるダミエルを心配しつつ、終始「お前なにいってんの?」みたいな態度でしたがその後どうなったのかな。

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